30.いつの日か 


 戦いが終り、俺は国を出た。
 ほんの少しだけ見えた「答え」。彼女と、それに彼女を取り戻しにやって来たと言う清廉な騎士。彼等と共に行く事で、それが見つかりそうな気がした。

 たとえ見かけだけのものだったとしても、確かに平和な時を築いていた養父を守り切れなかった。
 ほんの一時、自分を見失いかけたそのために。
 ‥‥‥同じ想いを抱え、それ故に失う事に怯えていた実の祖父を。支えてやる事が出来なかった。
 けれど、「彼女」は俺に言った。
 あなたの望んだ時間を取り戻すのだと。まだこの国は無くなってはいないのだから、と。

 もう一度、幸せだったあの時間を取り戻すために。今度こそ、それが長く続く様に。
 もう二度と過ちを繰り返さない様に。
 同じ轍は踏まない。

 もう、何一つ失いたくなどない。


 彼女に惹かれた。
 真直ぐな眼差しに。彼女の持つ強さに。彼女自身に。
 決して出会う筈がなかった。決して惹かれる筈などなかった。

 けれど、その気持ちに偽りは無かった。


 何もかも捨てても構わないとすら思えてくる。
 誓いの言葉さえ忘れそうになる。
 価値観の全てを変えさせられる。
 
 何より大切にしたかった。
 けれど、何もかも奪った。それでも側にいて欲しかった。
 その言葉一つ、眼差し一つが何より得難い宝の様に思えて。

 そんな人間に出会えるなんて‥‥‥思いもしなかった。

 彼女は受け入れてくれた。




 捨てられない望みがある
 だから、騎士の様に全てを捧げる事など出来はしないけれど
 それならせめて その望みを貴女に捧げよう

 全てを懸けた願い 他の何より尊いと思えるもの
 失えば自分が壊れるのではないかと思う程大切なもの
 誰よりも貴女の為に それを必ず成し遂げよう

 いつの日か この願いの叶う様に

 いつの日か 二人 幸せになれる様に‥‥‥




 決して相容れる筈が無いと、そう思っていた。
 深く根ざした思い込みは、断ち切る事が出来なかった。
 けれど―――彼女と居る時、それは消えていった。

 何もかもが変わっていく。
 彼女がその証だった。

 暗い感情が、消えていく。
 相容れる筈が無いと思っていた相手と、共に生きていける。
 もう、憎悪は抱かずに済むのだから‥‥‥。

 答えを、見つけた。



「彼」は得体の知れない不安にかられて、動く事が出来なかった。

 彼と、彼の同僚である兵士達数人と対峙しているのは、一人の弓使いの青年だった。
 既に、何人もの味方が、その手にかかっている。

 先程、何か呟いているのが聞こえた。それから、手にした弓で次々と仲間達を射抜いていった。
 矢、一つで人が一人。あの矢には、死神の力でも宿っているというのか。それとも、使い手がその力を与えているのか。
 とにかく被害を抑えようと、弓をひく支えとなっているその左腕に向けて炎を放った。
 ‥‥‥確かに、炎は届いていた。火に包まれて、青年の左腕は火傷と水膨れだらけになり、既に周囲にも漂っていた鼻をつく臭いが増した。命に直接関わるものではないが、かなりの傷、弓を支えるどころか物を持つ事さえおぼつかなくなる様な、それだけの傷を与えたに違いなかった。
 あの「死の矢」はもう放たれる筈が無い。
 ‥‥‥そう思った瞬間、彼の目の前で、味方がまた一人射られた。

 ‥‥‥『化物』。
 彼の背中に、冷たいものが流れた。
 風を斬る音が響く。


 青年は矢を射るのをやめなかった。激痛があるに違いない腕で弓を支え、弦を引き絞り、絶える事なく矢を放ち続けている。何の感情も感じられない表情を見て、彼は慄然とした。
 「彼」が戦場に出た事はこれが初めてではなかった。手にした魔道書は接近されても、またある程度遠くに敵がいたとしても対抗できる。武器を手に、生死のやりとりなどは覚悟の上で戦場へ出ているのに、その時感じた程の恐怖は、後にも先にも感じる事はなかった。
 
 ‥‥‥だが、矢の数には限度がある。もうそろそろ、尽きる頃ではないかと、彼は思った。
 そうなれば、青年の構える、彼等の見慣れぬ褐色のその弓と、背負うもう一つの美しい青い弓―――何故この青年が持っているのかは知らないが、おそらくあれはユングヴィの名器、勇者の弓だ―――も、もはや邪魔なものでしかない。
 すでに青年は満身創痍といっていい。腕だけではない、身体のあちこちに傷を負い、致命傷とはならなくとも動くだけで激痛が走っている筈だった。
 しかし、それだけの事を頭の中に並べてもなお、青年に対して何やら迷信的な恐怖を覚えた彼等は、すぐに動く事が出来なかった。

 別の場所から一人、剣を手に青年に向かっていった。青年は鋭い目をそちらに向けたが、気力より先に体に限界が来ていたのか、すぐには動けない様だった。向かっていった兵士は、剣を振り上げ、青年めがけてそれを打ち下ろそうとする。何か叫びながら、腕の火傷と疲労とで動けない青年をみて、瞬間、「彼」は青年が斬られるかと思った。
 だが、突然、青年は突然、抜きはなったナイフを振りきった。斬られて、剣を手にしたまま兵士が倒れる。青年は弦を切られた弓を放り出し、背に負っていたもう一つの弓を取り出し、構えた。

 つがえられた矢の先端が自分の方に向けられた事以上に、目の前の男のその執念に狂気じみたものを感じて、押し寄せた恐怖に彼は逃げる事も忘れてしまった様だった。

 ‥‥‥満身創痍の彼は、一体何処にこんな力を残しているのか。
 もはや逃れる道など残されていないというのに。どうしたらこんな真似ができる?


 青年は、引き絞った矢から手を離した。奇妙に澄んだ、風を斬る音が響いた。
 殺される―――そう確信した瞬間、放たれた矢は、彼の頬をかすめて更に後方の兵を射抜いた。
「‥‥‥‥‥。」
 外したのか―――そう思ってからも、彼の恐怖は消えなかった。
 自分のすぐ側を、死が横切っていった様な感覚とは、こういうものか。

 ‥‥‥青年はまた、口さえきいた。
『退け』。
 そんな事を言った様に、彼には思えた。

 彼は怪訝な目つきで男を見返した。澄んだ褐色の瞳。‥‥突然、何が青年を変えたのだろうか。矢を射ていた時に見せていた凄絶な眼差しは、いつの間にか、ひどく清廉なものに変わっていた。死神もかくやと思われた冷たい眼差しが、いつからか、生き延びる事に執着していく様で、ひどく人間味を帯びたものに見えた。
 彼等が相手にした戦士達の、誰もがこの青年と同じ眼差しをしていた様な気がした。その中に、自らを信じて疑わない強さを偲ばせて。
 一瞬、彼は「それ」の命を奪うのを躊躇った。
 かつては高潔な騎士と謳われた「シグルド」が反逆者であると知らされた時の、あの動揺と似たものが、彼を襲った。『そんな筈はないのではないか』という言葉が、誰の頭にもよぎったに違いない、その脳裏に浮かんだ清廉な眼差し。それと、同じものを見た気がした。
 ‥‥‥しかし、それも長くは続かず、すぐに霧散していった。


 いずれにせよ、もう、遅い。
 ‥‥‥引き返せない。


「むやみに近付くな!」
 たった一人の、それも隻腕の敵を相手にしていると言うのに、彼は仲間にそう呼び掛けた。
 何故かはわからない。しかし、やみくもに青年を攻撃しようとしても、皆殺しにされてしまう。そんな気がしてならなかった。
 彼等の前に居るのは、手負いの獣だった。


 ‥‥‥‥焦る必要はない。
 このままであれば、長く見積もっても、おそらく数刻後に青年は力尽きるだろう。


 ふざけるな。
 忘れていたはずの憎しみが、後から後から込み上げて、止まらなかった。

 歪んだ陰謀の為、その為にあれほど尽くした騎士を殺したのか?
 肉親すら切り捨て、周囲に居るもの全てを欺いて、その命を奪おうと言うのか?
 ここまで必死にやってきた俺達を、その存在を、全て消し去ろうと言うのか?
 ‥‥‥‥裏切るのか?


 ‥‥‥ふざけるな。


 ―――また、元に戻ってしまうのか?


 辺り一面の炎。
 清廉な騎士の、その生き様を嘲笑う様に。
 他人を踏みにじって、平然とそれを正当化する。
 お前達の「正義」は、それを信じたものすら裏切るのか?

 

「‥‥‥善も悪も、俺には関係無い。」
 動く理由は、故郷が静かで平和なものであって欲しいと願うから。目の前で起こる事柄が正しいか正しくないかなど、ジャムカにとっては本当はどうでも良かった。
 ‥‥‥けれど。
 「彼等の信じるもの」こそが「正義」だと言うのなら。

「なってやるさ‥‥『悪魔』にな。死の狩人の放つ『魔弾』、その身に受けるがいい‥‥‥」


 次から次へ、手にした矢の限りに、ジャムカは周囲の者を射抜いた。今は、何の躊躇いも感じる事はなかった。
 目の前の魔道士の纏う緋色のローブに、見覚えのある、暗い闇色が重なる。

 凄絶な眼差しを向けられて、怯えた様に、近くにいた敵魔道士が、ジャムカに向けて炎を放った。かわしきれずに左腕を焼かれ、その激痛に、一瞬息が止まる。
 だが、痛みにも構わず、ジャムカはすぐに魔道士に向けて再び矢を射た。流石に痛みが邪魔をしてしまい、その矢は当たらず、その背後にいた敵兵に当たった。だが、それから先は、沸き上がる衝動のあまりに「痛み」というものを感じる感覚が麻痺してしまった様で、火傷を負った腕を目に映しながら、ジャムカはなおも矢を放ち続けた。
 一人、また一人と、視界にいるものが倒れる。
 吹荒ぶ血の匂いに感覚が麻痺し、その身も紅く染まっていく。

 

 何も考えられなかった。
 裏切られる。憎しみが込み上げる。何もかもを忘れてしまう。


 ‥‥‥また、俺は何も出来ないままか。
 仲間の殺されるのを、何も出来ず見ていただけか。
 望むものを創るどころか、目の前の仲間さえ守る事が出来ないで、ただ「壊す」だけなのか。


 繰り返せば、また元に戻ってしまう。
 結局、抜け出せやしない‥‥‥‥


 ―――嫌だ。


 次から次へ、敵兵は襲い掛かってくる。ジャムカは、その全てを手にかけた。だがいくら矢を射ても、すぐにまた新手が行く手を遮ろうとした。絶える事のない相手を、射抜き、斬り払う。その間にも矢は次第に、その数を減らしていく。

 ふざけるな。
 自分が命をかけていたものをあっさりと切り捨てようとする、その相手に対する怒りがそうさせた。一つの感情に支配されれば、何も考えられなくなるとはわかっていた。
 また、繰り返す。理想が幻にしかならなかった、昔に戻ってしまう。
 麻痺してしまった頭の片隅で、声が聞こえる‥‥‥。

 『嫌だ』

 ‥‥‥‥相反する想いに戸惑った一瞬、一人の兵士が彼の前で剣を振り上げた。
 体が思う様に動かなかった。ふと気付くと、ひどい疲労で全身が重く、焼かれた左腕は痛みを通りこし、ほとんど動かなくなっていた。休む事なく動き続けていたためか、体力が尽きかけていたらしい。
 しかし、尽きかけた体力と裏腹に、憎悪は消える事が無い。
 何も考える事が出来ない。

 嫌だ。

 再び聞こえた声が、動きを止めた。やらなければ殺される、それがわかっても、動けなかった。

 創るどころか守る事もできない。
 いつも出来るのは、ただ殺す事だけか。「壊す」事だけか。


 憎悪は消える事がない。だからといって、目的もなく、流されるままに命を奪う「悪魔」になどに、彼はなりたくなかった。

「―――畜生ぉぉっ!!」
 ジャムカは叫んだ。同時に、彼をめがけて、剣が振り下ろされる。




 死ぬのか?
 ‥‥‥こんな所で?
 そう、思った時。

『祈りを捧げていました。あなたの想いが、通じます様に。』
 脳裏に、最愛の人の姿が浮かんだ。




 振り下ろされた剣を、一瞬の差で避ける。
 だが、空を斬るかに見えた刃は、キラーボウを巻き込んだ。彼の弓の弦は、済んだ音をたてて切れて弾け、ジャムカの頬に浅い傷をつけた。反っていた弓身が、音をたてて跳ね、一瞬でそれは道具としての力を無くした。
 刹那の間、彼は躊躇した様だった。だが、すぐにナイフを抜き、目の前のその兵士を切り捨てた。間をおかずに弦の切れたキラーボウを手放し、背に負うもう一つの弓をすばやく手にとって、最後に残っていた矢を手にとる。
 空になった矢筒を投げ捨て、側に居た魔道士の眉間を標的に構えた。


 射る前の、一瞬の緊張。
 張り詰めた神経で、同じ様に張り詰めた弦を寸分の違いも無く定める。
 番えた矢。鈍い銀灰色の蕚。狙いを定めた眉間に始まり、恐怖に引きつった男の顔が、目に映る‥‥‥。
 ‥‥‥やがて、自分の構えるその弓が、辺りの暗い色の炎の中で、淡く、薄青い澄んだ照り返しを見せている事にジャムカは気付いた。


『あなたが弓を手にするのは何の為なの?』
『これは、守りの弓。気休めにしかならないと思うけど、きっとあなたを守ってくれるから‥‥。』


 ―――それから、彼はまた、構えた弓の先に別のものを見た。
 狙いをつけた魔道士の更に向こう側で、傷を負った味方の兵士の一人が切り掛かられ、剣で必死にそれを受け止めている光景。
 
 ‥‥‥まるで、最初からそのつもりだった様に。
 至極当然の様に。ジャムカはほんの僅かの動きで標的を変え、その味方兵に剣を振るっている敵兵へ向けて、矢を放った。




 ‥‥‥痛みは走ったが、どうにか射る事の出来た矢は、魔道士の頬をかすめて狙い違わず標的を射抜いた。助けられた兵士は、ジャムカの方を見、それから彼も傷だらけなのを見て、こちらへ駆け寄ろうとした。それに気付いて、ジャムカは叫んだ。
「退がれ! 早く!」
 兵士は、はっとした様に足を止めた。ジャムカはもう一度言った。
「行け!!」

 ‥‥‥その後、兵士は背を向け、僅かに躊躇った様に一度ジャムカの方に振り返ってから、走り出した。
 その様子を見て、ジャムカは場違いな懐旧の情に包まれた。
 ‥‥‥かつてヴェルダンでの戦の時、傷を負い、逃がしてやった兵士。それが、似たような視線を向けていた事を思い出したのだった。

 ‥‥‥懐かしいな。
 そう思った時、 既に、内にあった暗い感情が全て綺麗に消えているのに気付いて、彼は手にした弓を強く握りしめた。
 先程不意に思い浮かべた声の主。彼女と帰るのだと決めた、愛しい場所。帰りたい。そう、強く願った。

 こんな所で死ねるか。


 ジャムカは再び、目の前の敵に向き合った。
 彼は周囲に聞こえるように、だが静かな声で、囲む者達に告げた。

「‥‥‥退け。」

 もう、憎しみはいらない。ただ、還りたい。
 こんな所で、死ぬ訳にはいかない。


「むやみに近付くな!」
 敵の誰かが、叫んだ。こちらの様子を見ての事か、すぐには仕掛けず、姿勢を崩した所を狙うつもりらしい。

 もう少し、矢の残りに気を使えば良かったな。
 
 最後の一矢については、何も後悔していなかった。悔やむとすれば、我を忘れている間、見境なく射続けてしまった分だろう。
 投げ捨てた矢筒は、もうどこにあるかわからなくなっていた。馬鹿馬鹿しい失態だが、あれで、矢が尽きた事にも気付かれてしまっただろう。矢を射るために鞘に収めていたナイフを、再び抜き放つ。だが、護身の為のものに過ぎない小さな刃物一つで、この戦場を抜けられるとは思えなかった。
 背後から、魔道士の放った炎が襲ってきた。とっさに身をかわしたが、避けきれずに、動きの鈍っていた左腕が、再び焼かれた。激痛が走り、やがて、それは腕では感じられなくなった。既に感覚を失ったらしい。

 ジャムカは、もはや動かすのも難しい腕に持っていた勇者の弓も、手放した。
 弦を切られたキラーボウと共に血に濡れた地面に横たわったその弓は、暗い色の炎に照らされてさえ、清く照り続けていた。

 左腕は動かない。弓も、矢の尽きた今はもう役には立たない。だが、どうにかして退路を開かなければならなかった。
 あまりにも無謀だった。まず、囲みを抜ける事は無理な様に思われる。遠くで、味方の兵士が一人、倒れるのが見えた。

 生き延びられる確率は限りなく低い。


 ‥‥‥それでも。
 死ぬ訳にはいかない。




「退け。」
 兵士達がわずかに怯み、後ずさる。だが、囲みが解ける訳もなかった。ジャムカが不利、むしろそれ以前の問題だ。一対多数、元々接近戦を得意としない彼に、一体何が出来るだろう。
 まず、囲みを抜けるのは無理だ。奇蹟でも起きない限りは。
 打つ手の無いのはわかりきっていた。‥‥‥それでも、彼は諦める訳には行かなかった。たとえ可能性が限りなく無に近くても、生き延びなければならない。
 死ぬ訳にはいかない。

 見つけだした答えを、諦めきれない。
 悲しむ人がいる事を知ってしまった。

 『絶対に生きてよね。じゃないと、今度こそ許さない。』
 『オイラさ、ジャムカの事好きだよ?』
 『お前一人が何もかも背負って生きる事なんか、誰も望んじゃいない―――』
 『置いて、行かないで。』


 最後に脳裏に浮かんだ声の主の事を思い出し、こんな状況だというのに、ジャムカはつい口元に笑みを浮かべた。

 どうしたらいいのかわからなくなった時、手を差し伸べてくれるのは、いつも君だな。
 ‥‥‥エーディン。




「退け。」

 戻らなければ。
 待つ人がいる。帰る場所がある。
 まだ、すべき事がある。


 ジャムカはまた、叫んだ。
「―――そこを、退けぇっ!!」


 戻らなければ。
 待っている人がいる。帰る場所がある。

 まだ、すべき事がある‥‥‥。




 ―――エーディン。もう一度、君に会いたい。その時は‥‥‥―――





 想いは風にのり いつかあの人の元へ届くと信じて。
 誓いの言葉は大地に還り いつか彼の地へ帰ると信じて。
 光が 失われない様に‥‥‥

 いつの日か‥‥‥


 

 

Continued.



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